光化学協会

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会長挨拶

光化学協会会長
加藤 昌子

 この度、光化学協会会長を拝命しました関西学院大学の加藤昌子です。2年間(2024-2025)精一杯努めたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本協会は“光”をキーワードに、物理化学、無機化学、有機化学、分析化学、高分子化学、錯体化学等の様々な化学系分野の研究者が参集して分野横断的に議論できる場です。また、光化学は、物理学、生物学、農学、医学、電子工学等にも関連する学際的な研究分野として、材料、生命、環境、エネルギー等のテーマについても幅広く議論しています。本協会は、基礎化学に基盤をしっかりとおきつつも、応用分野や産業界ともつながりをもって、日本、アジア地域、ひいては世界の科学技術の発展に貢献しています。

 昨年(2023年)は、本協会主催の光化学討論会はコロナ以前のように、懇親会も含めて完全な対面形式で開催されました。深い議論とともに多面的に脳を刺激する雑談もよいものだと、対面での討論会の良さが改めて感じられました。オンライン会議がすっかり定着し、その有用性や利便性はだれもが認めるところですが、年に一度の討論会では、皆様と直接お顔を合わせることができるというのがうれしいですね。今期も討論会をはじめとする光化学協会の諸行事が有意義なものになるように、会員の皆さまのご意見・ご要望を反映させながら、さらに活性化させていきたいと思います。引き続き、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 さて、池田前会長は、光化学協会の様々な事業において、システムや規約の整備などを積極的に進められました。ご尽力には全く頭が下がる思いで心から感謝の意を表したいと思います。また、2026年に光化学協会50周年を迎えるにあたって、記念事業に関する準備にもいろいろ心を砕かれています。池田会長の思いを引きつぎ、今期は50周年記念事業実施に向けて具体的な準備を進めていきたいと思います。会員皆さまのご理解とご協力があってこそ意義ある行事になると思います。光化学協会のさらなる発展のためにも若手の会員の皆様もぜひ関心を持って参加していただければ幸いです。

 本協会のWEBページのあちこちをクリックしていただくと、光化学討論会のほかにも、光化学基礎講座、光化学応用講座、光化学協会・賛助会員企業共同セミナー等の主催行事が行われていることをご覧いただけると思います。また、光化学若手の会等の共催や、協会誌「光化学」、英文総説誌(J. Photochem. Photobiol. C, Elsevier)の出版等など多彩な活動があり、光化学に関する最新情報が様々な形で得られます。光化学協会は、光化学に関心のあるすべての研究者に開かれたコミュニティとして活動をしています。各種賞の表彰などの事業も行っております。光化学に関する何かを知りたい、議論したいという方は、学生さん、中堅、シニアの研究者の区別なく、ぜひお気軽にご参加ください。様々なアイデアが詰まった知のるつぼの中から新たなヒントが見つかるかもしれません。

 皆様の光化学協会に対するご支援、ご協力をお願い申し上げます。

2024-2025光化学協会会長
加藤 昌子(関西学院大学)